150540 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

GODの館ver.3

GODの館ver.3

ちょいと・・・

130 誠の作戦[前編]

仲間1「はい!!そうです!!今S15とFCが折り返し地点を通り過ぎていきました!!前はまだS15です!!」
岩本(弟)「そうか、わかった」
             ピッ
岩本(弟)「(相手の峠ハンターもさすがにジムカーナをやるのは初めてだろう。甘い言葉かもしれないけど兄貴のような実力者なら抜かされたってそのジムカーナで抜き返せるから余裕なんだろうな)」
バトルは復路へ・・・
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・・」
岩本(弟)「(この王龍寺でいうあのジムカーナゾーンは地元の保険。相手にとっちゃ迷惑な落とし穴だぜ、そもそもコーン一本たてて折り返せばいい話なのにジムカーナにしてるとこから俺たちは汚いヤツらだよ。勝つことしか考えてない俺たちは相手にどう見られるかな・・・)」
          オオオオオオオオオオオ!!!
渡辺「(走りにくいコースだ・・、先が見えない)」
       プッシャ!!    オン・・・!!
渡辺「(ま、一応コースの下見もしたし問題ねぇけど、こういうのは地元が有利だし、いつ何が起こるか・・・・)」
岩本(兄)「(オレの読んだとおり・・・・・このS15は馬力を抑えてる。コーナリング重視でいってる、SWハンターズのプラクティス時に得たタイムでそのことはおおよそ読めてたぜ。だからFCもついていける)」
            キャアアアアアアアア!!
岩本(兄)「(低速の連続ヘアピンとかコーナーは上手くスピードが乗ってるぜ、俺も少しミスをしたら離される・・・、でも高速区間はいるといつでも抜かせる感じだな)」
       プッシャ!!!  キャアアアアアアア!!!
岩本(兄)「(全部読んだとおりだ・・・。ギア比も高速区間に合わせた。すべて高速区間で抜かすためだ・・・!!)」
           キャアアアアアアアアアア!!!
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「・・・・」

<復路中盤・・・・>
       ッ――――――――!! キャアアアアアア!!
岩本(兄)「(・・・アレほど騒がれていたSWハンターズもこんなものか・・・、勝っちゃうぜ)」
岩本誠は前方のS15を見る
岩本(兄)「(ここ王龍寺はいろんなセクションが混ざってるんだよ。教えてやるよ峠ハンター・・・)」
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「(コースが複雑になればなるほどに地元の勝つ確率が上がってくることをなぁ!!)」

仲間1「もう少しで一本目が終わる感じですね」
岩本(弟)「・・・そうだな」
仲間1「その後は二本目・・・。そこで誠さんが抜かして終わる。オレは誠さんの負ける姿なんか想像出来ないっずよ」
岩本(弟)「あぁ・・・。兄貴は天才だからな・・・」


        続く

131 誠の作戦[後編]

        オオオオオオオオオオオ・・・
ギャラリー「おッ折り返しから帰ってきたぜ」
ギャラリー「先頭はまだやっぱイチゴーか」
ギャラリー「一回戦目と同じか・・・?はッ、兄貴が弟に戦い方の見本を見せるってか」
ギャラリー「ん・・・。まぁ残念だったよな一回戦目は・・・。兄のほうは・・・ってかリーダーなら確実な勝ち方をするだろうな・・・」
ギャラリー「・・・そうだよな」
大勢のギャラリーの前をS15とFCは過ぎていく・・・
         ブオオオオオオオオン!!!!

細野「一本目もそろそろ終わるころかな・・・」
仲間1「おもしろくなるのは、二本目だな」
細野「ハハハハ。久々に誠の全力が見れるぜ」
山本「・・・・」
細野「マジでここで勝ってくんねぇと、やばいぜ」
仲間2「ですよね」
山本「オレは・・・」
細野「・・・??」
山本「このバトルはSWハンターズをどう判断するかの調度いい分岐点だと思っている」
仲間1「っていうと?」
山本「もしこのバトル、SWハンターズが負けたら・・・群馬レベルには及ばない実力だったらで修まる。・・でももし、SWハンターズが勝ったら、俺が出てもおかしくないほどの警戒するべきチームだと思っている」
細野「・・・・」
山本「もちろん周・・・、オマエも戦らねばならない・・・」
細野「そっすね・・」

          プッシャ!! オオオオオオオオ!!
渡辺「・・・!!」
         キャアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「・・・!!」
    ォン!!ォン!!     プッシャアア!!!
S15とFCが攻めていく
        キャアアアアアアアアアア!!
          <ゴール地点・・・>
関根「戻ってきた・・・」
青木「・・・・」

そして、静かにS15とFCがスタート時と同じポジションでゴールを過ぎた・・・
この後は二本目・・・・

深江「どんな感じだ?」
渡辺「ふん、まったく抜かしにこなかった」
深江「そうか・・・」
渡辺(兄)「・・・・」
岩本誠が渡辺に近寄ってきた
岩本(兄)「おっし、二本目入ろうぜ」
渡辺「二本目が待ち遠しいのか?」
岩本(兄)「ふん・・・」
渡辺「わかったよ、さっさと始めさせてもらうよ」
青木「おいおい渡辺・・・この二本目は気をしめていかないと」
渡辺「俺が負けると思ってるのかよ。見てろって言ったろ、」
青木「・・・・」
       ブアオオオオオオン!! ブオオオオオオン!!
         オオオオオオオオオン!!!
岩本(弟)「兄貴・・・」
岩本(兄)「あぁこっからだ。・・・絶対に勝つからよぉ」
青木「それでは、二本目はいります!!カウント5秒前!!」
先行:FC3S、後追い:シルビアS15・・・・
岩本(兄)「・・・・」
渡辺「・・・・」
青木「5・・・!!4・・・!!3・・・!!2・・・!!1・・・!!GO!!!!」

       ブアオオオオオオン!! オオオオオオオオオ!!!!

ギャラリー「は、始まったああああ~~~~~!!!」


     続く

132 4秒ブースト

仲間1「いけえ!!」
岩本(弟)「(兄貴・・・!!)」
7ビレッジメンバー全員の気持ちがFCを押す!!!
          オオオオオオオオオオ!!!!
岩本(兄)「(いくぜ・・・・)」
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「(序盤は抜かすポイントがないストレートの多いセクション、ハイパワーのS15にはパッシングポイントとなるがこのコース幅では抜かしにはこれないだろ)」
        プッシャ!!!   オン!!ウォン!!
岩本(兄)「(バトルが進んで中盤。そうなれば後ろのS15の性格は変わる。得意なセクションなのか知らないがタイムは俺と変わらない、中盤は曲がりが激しいから用注意だぜ)」
渡辺「・・・・」
         オオオオオオオオオオオオオオ!!!
岩本(兄)「(中盤も終盤も終わって折り返しへ行く。そうなったら本当の全開だ、復路で本気を出すという意味は抜き返す精神的な余裕を与えないためだ)」
渡辺「・・・!!」
       ッ―――――!!! キャアアアアアア!!!
岩本(兄)「(フン、今のペースも一本目よりは速いぜ、峠ハンターもいっぱいいっぱいだろう。峠のバトルにも心理戦はある・・・、中盤で仕掛けようとしているのが見え見えだぜ・・・。相手にどう攻められるかをいち早く読む!!それが俺のドッグファイトでの掟だ!!)」
        ウォン!!ウォン!! オオオオオオ!!!!
ギャラリー「すごいぜ、いいペースでバトルが進行してるぜ・・・」
ギャラリー「後ろのS15はストレートで有利だけどFCも馬力があるし道幅も狭いから抜かしにいけないんだ」
ギャラリー「じゃあS15が抜かしに行くのは中盤かな・・・?」
ギャラリー「そうだな。アソコは地元でも抜かす抜き返すが激しいセクションだからな」
ギャラリー「でもそれとこれのバトルのスケールもレベルも違ぇよ」
ギャラリー「だな・・・。俺たちにはどうなるのか到底読めはしないバトルなんだよ、これは」
          オオオオオオオオオオオオ!!!

岩本(兄)「(やるな・・・、まだはりついてる)」
      プッシャ!!  キャアアアアアアアアアア!!!
        オンオン!! オオオオオオオオ!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・・」
     ッ――――――!! ヴオオオオオオオオオオ!!!!
王龍寺山で二台のエンジン音はこだまする・・・

        <頂上地点・・・・・・・>
渡辺(兄)「じゃあ俺はギャラリーとしてコースを見に行くよ」
関根「あ、はい・・・」
渡辺(兄)「このバトルが終わったらそのまま帰るから貴則によろしくな」
渡辺宗則は去っていった
関根「・・・・」
青木「今どんな感じになってるのかな・・・」
関根「え?」
青木「離されてるのかな・・・」
関根「・・・それはないって」
青木「なんで・・・??」
関根「俺思うんだ。渡辺には何か作戦があると思うんだ」
青木「・・・!!(そういえば渡辺はバトル前・・・「・・見てろって」・・・)」
         ヴォン!! オオオオオオオ!!!
青木「(渡辺・・・!!)」
コース序盤・・・
岩本(兄)「(このストレートを走り抜けば中盤のセクションに差し掛かる。S15の動きを注意しなければな・・・)」
         オオオオオオオオオオオオ!!!
S15はFCの真後ろにはりつく!!!そして渡辺が・・!!
渡辺「(いくぜ・・・ここだ!!)」
             カチッ!!
        ブアオオオオオオオオオオオ!!!

S15が急加速でFDのサイドを抜く!!!!
渡辺「(『4秒ブースト』!!!)」
岩本(兄)「(な、・・・・)」
S15が中盤セクション手前でFCを抜く!!!!
岩本(兄)「・・・!!」


        続く

133 中盤セクション[前編]

S15がFCを抜いた!!!!
ギャラリー「ああああああああ!!な、なんだぁ!?」
ギャラリー「異常だろ今の加速!!」
ギャラリー「どんなブーストでどんだけのブースト圧だよ!!」
ギャラリー「あんな加速だったらブースト圧がケタ違いだろう!!少しでも使ってたらエンジンぶっ飛ぶだろうがよ!!一発勝負の大勝負にでたのかよ!!」
ギャラリー「なにがどうあれ、S15が前出たあああ!!」
岩本(兄)「(な、なに・・・!?)」
渡辺「・・・!!」
中盤セクション突入!!
ワインディングなスリリングセクションへ・・・
         ヴオオオア!! キャアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
渡辺はお得意のフットワークを活かしていく!!
         キャアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「(う、うっお・・・)」
S15がヘアピンコーナーを攻めていく!!
岩本(兄)「(やられたぜ・・・。こんな展開になるなんて・・・)」
渡辺「・・・!!」
           ッ―――――――!!!!
ギャラリー「なんでイチゴーが前なんだあああ!?」
ギャラリー「どこで抜かされたんだよ!!中盤は始まったばかりだぜ!?」
ギャラリー「何が起きたああ!?」
        キャアアアアアアア!!キャアアアアアア!!
立ち上がりでガードレールすれすれまでリアをもっていく!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
      プッシャ!!!オン!!  ォォオオオオ!!!
          キャアアアアアアアアア!!
岩本(兄)「(ここで差を広げようとしても、そうはさせねぇ!!)」
       オオオオオオオ!!  プッシャア!!
渡辺「・・・!!」
きつい左に見通しの悪い右ヘアピン!!
         ッ――――――――!!!!
渡辺「・・・!!」
コンクリートの壁にぶつかってるように見えるほどのインベタ!!!
        キャアアアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「・・・!!(やば・・・)」
完璧な立ち上がり!!一瞬のうちに迫るコーナーへの対応も敏速!!
岩本(兄)「(やはり、中盤のコイツはやばいぜ・・・)」
         キャアアアアアアアア!!!!!
渡辺「・・・・」

岩本(兄)「!!!(そういえば、なにか引っかかる。なんだか俺の作戦がいっきに変えられた気が・・・)」
       プシィ・・・   ウォン!!オン!!
岩本(兄)「(さっきまで俺の手で踊らされていた相手が、今俺の目の前にいるんだ・・・!!)」
         オオオオオオオオオオオ!!!
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「・・・!!(まさか、踊らされてるのは俺なのか・・・!?)」

渡辺「・・・!!」
S15はまだまだスパートをかける!!
渡辺「・・・!!」
しかし、普通にFC3Sはピッタリとはりついている!!
渡辺「(チィ!!きびしい・・・)」
        ヴァッシュ!!ウォオオオオオオ!!
      キャアアアアアア!!! ヴアアアア!!!!
岩本(兄)「・・・・」
       オオオオオオオ!!  オン!!
岩本(兄)「(・・・一度、整理してみるか)」


       続く

134 中盤セクション[後編]

岩本(兄)「(まずは・・・S15の異常の加速を放っておいて、仕掛けたタイミングを考えてみよう。中盤セクション直前のストレート、あそこは不気味にも俺が一番警戒していなかったエリアだ・・・)」
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「(何故なら俺はS15がこの中盤セクションで抜きにくると考えたからだ、中盤セクションに合わせたギア比なら序盤のセクションではスピードは出ないんだ・・・、念のため俺は中盤をブロックにしようと考えてギア比をやや序盤のあのエリアで活かせるようにしたんだ)」
          オオオオオオオオオオオ!!!
岩本(兄)「(・・・俺の作戦は読まれてる!?)」
渡辺「・・・!!」
      プッシャ!!  ヴアアアア!!  ヴアオオオン!!
岩本(兄)「(いや、読まれたんじゃない!!アイツは俺の作戦を作ったんだ!!バトル前のプラクティスのタイムもわざと序盤を遅くしていたんだ!!すべて中盤直前で抜くために!!)」
           オン!!オン!!!!
岩本(兄)「(このスキルじゃきびしい・・・ぜ)」
        キャアアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「(・・・・・でもさすがに遠ざかることはない!!ただマジで走らないといけなくなっただけだ!!逃がしはしない、中盤をおさえたら抜かしにいく!!!)」
           ヴァオン!! ・・・!!
渡辺「・・・!!」
    キャアアアアアアアア!!  キャアアアアアアアア!!
          プッシ――――!! オン!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「(相当きれるのか峠ハンターは・・・。見事に一番の他所者として不利な中盤を、自分の物にしている、・・・・残念なことだが俺はこのバトル・・・中盤で抜かしにいけない・・・)」
        プッシ!!!  キャアアアアアア!!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」

          <頂上地点・・・・>
仲間1「誠さんが・・・抜かれてるようだ・・・」
仲間2「え・・・!?」
仲間3「どういうことだよ!!」
岩本(弟)「(なにが起きてるんだよ・・・・、どうにかしてくれよな兄貴ぃ!!)」
青木「よっしゃああ!!いっけええええ!!」
関根「・・・・」

         キャアアアアアアアア!!!!
渡辺「・・・!!」
極限にまで集中力を出し自分の実力を研ぎ澄ます!!渡辺は本気のブッチ切りをかけて全力疾走をする!!
真後ろにピッタリと構えるFCなど気にもせずに・・・!!
          プッシャア!! 
ギャラリー「・・・!!」
コーナー直前でS15とFCが消える!!それほどの速いペースのバトルになったのだ!!
ギャラリー「すげぇ・・・」
         キャアアアアアア!! キャアアアアアアアア!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
          オン!!  キャアアアアアアアア!!!

仲間1「誠さんが抜かれてるなんて・・・」
仲間2「どうすんだよ・・・」
岩本(弟)「大丈夫だ・・・、兄貴は抜き返す・・・」
仲間1「・・・・」
岩本(弟)「折り返し・・・、あそこが兄貴にとっての追い抜きポイントだ・・・」
仲間3「あのジムカーナですか!?あそこなんて追い抜きとかあるんですか!?」
仲間1「たしかに追い抜き不可能なところではないですけど、ハイレべのバトルになれば追い抜きは難しいでしょう・・・。俺たちの追い抜きされるパターンなんてダートでコントロールを失ってスピンするとかそんぐらいだし・・・そんぐらいのミスを相手はしないですよ・・・」
岩本(弟)「いや、ジムカーナの走り方をよく知っている兄貴は抜かしいくね・・・」
仲間たち「・・・・」
岩本(弟)「兄貴はそういう人間さ・・・。マジで天才なんだからさ」

     キャアアアアアア!!  プシュ!! ヴア!!!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
往路の中盤が過ぎた・・・。


       続く

135 折り返し地点へ[前編]

渡辺「・・・・」
岩本(兄)「(中盤も終わりだ・・・、S15のスパートもここで終わりだ)」
        ギュワ!!!   ヴオオオオオン!!
渡辺「フン・・・」
ギャラリー「きたきた!!きたぜぇ!!」
ギャラリー「いっけえええ!!」
     ヴオオオ!!  キャアアアアアアアア!!! プシャア!!
渡辺「・・・!!」
          キャアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「・・・・」
ギャラリー「すごいぜS15!!なんて速さだ!!」
ギャラリー「地元じゃないんだよなアイツ!!」
ギャラリー「とてつもないドライバーだ・・・」
         ヴオオオオオオ!! ヴォン!!
渡辺「・・・!!」
S15は立ち上がりでコンクリート壁ギリギリまで寄っていく!!
岩本(兄)「(ほぉ・・・、スパートはまだ終わってないってか)」
         プシャ!! キャアアアアアアア!!
岩本(兄)「(やはり、抜かすのはアソコしかない・・・・)」
      プッシャ!! プシィ・・・  ウォン!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
       ッ――――――!!  ヴォアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
     ギュワアアアア!! キャアアアアアアアア!!!!
渡辺「・・・!!」
          キャアアアアアアアアア!!」

<王龍寺コース・折り返し付近・・・>
ギャラリー「FCが抜かされたらしいぞ」
ギャラリー「え!?やばくね??」
ギャラリー「このままじゃSWハンターズの完全勝利じゃんか」
ギャラリー「でもさすがに岩本誠は許さないだろそんなの」
ギャラリー「おそらくこの折り返し地点のジムカーナがポイントだろ」
ギャラリー「なぜ?」
ギャラリー「だってさ、このジムカーナは地元の保険ってヤツだろ?岩本誠サイドにとっては往路で抜かされるのは別に恐れることじゃないと思うよ」
ギャラリー「でも相手はSWハンターズだぜ?」
ギャラリー「そういうこというならコッチはセブンデイズとサンドビレッジの合体チームだぞ」
ギャラリー「・・・・」

          オオオオオオオオオオオ!!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
      ギュワン!!  オオオオオオオオオオ!!!
ギャラリー「いけええ!!誠さ~~~ん!!!」
ギャラリー「シルビアに負けるなあああああ!!!」
渡辺「・・・!!」
       プッシャ!!   キャアアアアアアアア!!
岩本(兄)「(なんてタフな曲がりだ・・・。いっぱいいっぱいだぜ)」
二台はかなりのスパートをかけていく!!
渡辺「・・・!!」
FCはピッタリとはりついている!!!!
渡辺「(まだコレでも駄目か・・・)」
              ギュン!!!!
岩本(兄)「・・・!!」
       ウォン!!  オオオオオオオオオオオオ!!!

ギャラリー「きたあああ!!」
ギャラリー「折り返しにきやがった!!!!」
ギャラリー「どうでるFCィ!!」

     続く

136 折り返し地点へ[後編]

ジムカーナゾーンへ二台は突入!!!
           カッシャン!!!
ギャラリー「・・・!!」
           ヴオオオオオオオオオン!!
コーンに対して直線に進んでいくS15に対しFCは大きくラインからはずれて斜めに進んでいく!!
ギャラリー「な、なんでだあああ!!FCがコーンからずれていくぞ!!」
ギャラリー「何考えてんだあああああ!!」
岩本(兄)「・・・!!」
       ッ―――――!!  ゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!
S15はブレーキしてコーンを曲がっていく!!
一方FCは・・・!!
岩本(兄)「・・・!!」
FCはブレーキングなしで大きく円を描きながら曲がっていった!!
ギャラリー「うおおおおおおおお!!」
ギャラリー「そうか!!大外からトップスピードでS15をアウトから抜かすつもりか!!」
ギャラリー「インにはつけないがスピードはFCのほうが速い!!」
岩本(兄)「(コース幅が無限のジムカーナ!!トップスピードで曲がることがキモだぜ・・・!!)」
コーン二つ目でFCがアウトから攻める!!!!
渡辺「な・・・!!」
         ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!!
ギャラリー「うわああああ!!」
ギャラリー「アウトから大きく抜かしにきたあああ!!」
ギャラリー「S15が抜かされる・・!!」
二つ目のコーンを抜けた後の直線でFCはS15を抜く!!
仲間たち「よっしゃああい!!!」
ギャラリー「やられたあああああ!!!」
渡辺「くッ・・・!!」
後のコーンもFCが前をキープ!!!
            カッシャン・・・!!
二台は折り返し地点を過ぎて復路へ・・・

ギャラリー「やっぱり抜かしたな・・・」
ギャラリー「あぁ、あっさりと抜いていったな」
ギャラリー「SWHサイドにとっては復路はどうでるつもりだ」
ギャラリー「さぁな。SWハンターズがもし往路で抜かして終わらせるシナリオをえがいていたなら・・・抜かされてしまったし、出す手がなくなったってことで負けることになるな・・・」
ギャラリー「・・・・」

        ヴォン!!ウォン!!オオオオオオオオ!!!
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「(フン・・・上手くいったぜ・・・。これで俺の作戦が元通りだ・・・。このままブッチ切らせてもらうよ・・・、そっちには追いつく余裕を与えさせないぜ・・・!!)」
         プッシャ!!   ブアアアアアア!!
渡辺「・・・!!」
    キャアアアアアアア!!!   キャアアアアアアアア!!
渡辺「(・・・この復路はやばい・・・ぜ!!)」
岩本誠が渾身のアタックをはじめる!!!!
          オオオオオオオオオオ!!!
岩本(兄)「・・・!!」
渡辺「(ついていってみせる・・・!!)」
     ギャオン!!オン!!  キャアアアアアアアアア!!!

仲間1「誠さんが抜かしたぞおお!!」
仲間2「いよっし!!」
岩本(弟)「(さすが兄貴だぜ・・・)」
仲間1「このまま逃げ切ったら俺たちの勝ちだ・・・!!」
          オオオオオオオオオオ!!!!!
ギャラリー「いけええFC!!!」
ギャラリー「折り返しでFCが抜かしたらしいぞ!!」
ギャラリー「逃げ切れええええええええ!!!」
       ヴォアアア!! キャアアアアアアア!!!
           キャアアアアアアアア!!!
渡辺「(は、速ぇ・・・!!)」
         ウォン!!  プッシャ!!!
渡辺「(・・・中盤が勝負所だぁ!!)」
          オオオオオオオオオオオオ!!!!


  続く



© Rakuten Group, Inc.